凶悪事件簿

座間9遺体事件


逮捕された当時27歳の男は座間市の一戸建て住宅で幼少期を過ごし、
おとなしく目立たない存在で、両親、妹と4人家族だったが
事件発覚の数年前に母親、妹と別居し父親が1人で自営業を営んでいた。

事件より少し前までは東京都新宿区歌舞伎町にある職業紹介会社で風俗店などに女性を派遣する仕事をしており、
2017年2月には職業安定法違反の疑いで茨城県警に逮捕され、執行猶予付きの有罪判決が確定していた

この判決以降はほとんど仕事をしておらず、後に「楽して生活したかった」などと供述している。
また、2017年3月より男はTwitter(ツイッター)を利用して自殺願望を持つ女性たちと交流することを開始している。

この時期から男はインターネットで自殺に関する知識を得ており、
自身の知識が増えると共に自身の(自殺に関する)話に興味を持つ相手が増えたことも供述している。

男は遺体が発見された現場の座間市緑ケ丘の小田急小田原線の線路に面した木造2階建てアパートの一室を
8月18日に賃貸契約し、同月22日に入居した。

賃貸契約した8月18日には1人目の被害者も男と同行しアパート室内を内覧していたほか、
翌19日には不動産会社にも同行、訪問し男と共に賃貸契約手続を進めていた。

このアパートは賃貸契約の際に口座に一定額を所持している必要があり、
そのため1人目の被害者女性に51万円を振り込ませた。

また、アパートの入居手続きは父親が済ませたが、
その際はとても慌ただしい様子だったとアパートの管理人は語っている。

男は被害者を誘い出す口実にも「一緒に死のう」と呼びかけてはいたが、
実際に自分も共に自殺するつもりはなかった。

解体に用いた道具として男はのこぎりなどを準備しており、
これをアパート入居前に遺体の解体準備として事前に購入していた。

遺体の切断方法についてもスマートフォンを利用して検索し調べていた。

その後、8月22日に同アパートに入居して以降、Twitterでメッセージを送った女性らを自宅に招き入れ、
睡眠薬や酒を飲ませた後に殺害した。殺害方法は、ロフトから垂らしたローブで首をつった。
また、男は殺害した被害者の言動として「本当に死のうと考えている人はいなかった」と話している。
また、1人目の殺害後には新たな準備として女性や箱の拘束に使ったとしている結束バンドなどを購入していた。
また、1人目を探していた男性が現れた時も、これらと同様に殺害した。

遺体の解体は証拠隠滅目的であり、解体は室内の浴槽で行っており、頭部以外の遺体の他の部分は解体後、
密封容器に入れて現場のアパートから離れた2か所のゴミ置き場に捨てていた。
遺体の切断そのものについては男は負担を感じていた。

2017年9月27日に福島市の女子高校生が行方不明になり
家族から捜索願を受けた福島県警察が携帯電話電波の発信記録を調べたところ、
翌9月28日午後に神奈川県座間市緑が丘の携帯電話基地局が検知していたことが判明した。

この情報を受けて2017年9月28日に福島県警察から神奈川県警察宛に正式に捜索要請が発せられ、
神奈川県警下の所轄警察署である座間警察署は捜索にあたって署員4人を投入し3時間捜索した。

翌月10月2日には埼玉県警察から神奈川県警察に対し福島県県警察と同様の少女捜索要請があり、
この捜索要請の背景には埼玉県警察が捜索願を受諾した少女の持つ携帯電話の最終発信地点が
9月30日に緑が丘で記録していた事実があった。

この時点で神奈川県警は異なる地域で捜索願いを提出された少女2人が同一地域で消息不明となった経緯を把握し、
2つの行方不明事件を結びつけて集団自殺ではないか、との疑念を抱き、捜索範囲を前回範囲から更に拡大し、
自殺者が集まりそうな場所や山中へ捜索範囲を広げるなどの対処を行っていた。

ただし、この福島、埼玉県警からの神奈川県警に対する捜索要請は事件に巻き込まれたなどの切迫性のない要請であったため、
神奈川県警はアパート最寄りの駅などに設置された防犯カメラの記録映像は調べなかったことを後に述べている。

最後の八王子市内の被害者女性は、10月21日に勤務先の福祉作業所の同僚が女性宅を訪れて
面会したのを最後に行方不明となっていた。

同月23日にJR八王子駅と、男が賃貸した現場アパートに近い小田急小田原線相武台前駅の防犯カメラに2人が共に撮影されている

翌24日に被害者の兄が警視庁高尾警察署に捜索届を提出し、これ以降同署は捜査を開始していた。
この際に後述のTwitterで兄へ、逮捕時に囮役を行った女性が男の情報を提供している。

10月30日になり、兄に情報提供した女性が男を誘い出し、
その間に男の賃貸したアパートに踏み込んだ捜査員が室内で遺体の一部が入っていた多数のクーラーボックスを発見。

翌日31日に男を死体遺棄容疑で逮捕した。

室内にはクーラーボックス3つ、大型の収納箱4つなど8つの箱があり、1つは空で、
残りの7つにバラバラに解体された遺体が入っており、一部は腐乱していた。

発見された遺体の部位は9人の頭部のほか、約240本の骨があった。
また、このとき室内から被害者名義のキャッシュカードや女性用の靴、カバンが複数発見されていた
箱から発見された遺体には証拠隠滅のためにネコのトイレ用の砂が被せられていた。

遺体の切断などに使用した道具類を捨てずに持っていた理由については事件発覚を恐れて捨てられず保管していたもの、
とみられている。クーラーボックスに頭部や骨を保存していた理由については、
頭部を解体して周囲住民に発覚することをおそれ、後日山に埋めに行こうと考えていたことを話した。

また、発見された1つの空箱について、男は犯行のたびに箱を準備していたことを供述しており、
この空箱は10人目の被害者を狙う計画のために準備されていたと警視庁はみている。

司法解剖の結果、箱から見つかった遺体は2人が死後1 - 2週間、残り7人が死後1か月から数か月経過しており、
9人のうち2人は首を絞められたような跡があった。

2017年11月6日には最後の被害者の身元が判明し警視庁は同日発表、残る被害者8人についても、
同月9日までに遺体の鑑定に家族の協力を経てDNA型鑑定を使用し全員の身元が判明、
それぞれが1都4県の15 - 26歳の男女だった。

身元の特定にはDNA型鑑定以外に、現場から見つかった身元を示すカード類などを併用した。
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